STAFF BLOG

  • ローデンクロスⅠ

    投稿日:2017/12/05 16:57

    伊Moessmerのローデンクロスを用いて、アルスターコートを御注文いただきました。

    ローデンクロスとは、目が詰まり獣脂をたっぷりと残した圧縮ウールを天然のアザミで梳きあげた生地を指して言います。

    オーストリアの伝統生地として有名ですが、そもそもの由来と目的を辿ればアルプス山脈の厳しい寒さに備えるための物。

    同じアルプスの麓、イタリアは南チロルに居を構える同社がこの生地を得意とすることも頷けます。

    アウトドアシーンに由来を持つこちらの生地は、同じく起源を寒風吹きすさぶ原野に遡るアルスターコートとの相性は抜群。

    特徴的な打ち合いの深さと生地の特性もあり、多少の風雨をものともしない堅牢なコートが仕上がります。

    多少くたびれてきた頃により価値と風格を増す。そんな生地ではないでしょうか。

    この生地を代表する昏い森のようなグリーンに、定番ネイビー・グレー・ブラック。加えてキャメル・ホワイトと選択肢も豊富です。

    冬の装いの候補に加えてみては如何でしょうか。

    恵比寿店 須藤

     

  • ウーステッドフランネル

    投稿日:2017/12/04 12:06

    新パターンのダブルブレストです。

    生地はカノニコ社のSuper120’S ウーステッドフランネルです。

    明るめの色合い、生地の軽さ、柔らかさがこちらのパターンと相性が良く、

    重くなりがちな今の季節のスーツスタイルと異なる趣となりました。

    銀座店 神林

  • Cesare Gatti カシミアコート生地

    投稿日:2017/12/01 16:13

    皆様こんにちは

    イタリアでも最高級の高級獣毛を取り扱うメーカーとして高名な「Cesare Gatti」、

    高級マフラー等で耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

    数々のブランドのOEMを手掛け、カシミアをはじめとする繊細な高級獣毛を美しい生地に織り上げる技術に精通しており、

    今回紹介するコート生地にもそれが遺憾なく発揮されています。

    手触りの滑らかさ、光沢、発色に優れ、一見薄手であってもしっかりとした打ち込みは、

    コート生地として十分な生地のハリを楽しむことができます。

    極上のコートをお探しの方に自信をもってお薦めできる「Cesare Gatti」を是非店頭でご覧下さいませ。

    代々木店 田墨

  • ヘリンボーンスーツ~CANONICO

    投稿日:2017/11/30 16:12

    今回はグレーへリンボーンスーツご注文頂きました。

    直訳するとニシンの骨。綾織が魚の骨のように見える柄です。

    スーツの定番柄ではありますが、毎年多くの受注があるほど人気の柄でもあります。

    今回はイタリアのCANONICO社の生地で仕立てました。

    程よい光沢感があり、重量感のある落ち着いた雰囲気に仕上がりました。

    色やピッチの太さによって雰囲気も変わりますので、おすすめしたい柄になります。

    本宮店 高橋

  • フランネルストライプ ダブルスーツ

    投稿日:2017/11/29 16:11

    私物のオーダースーツのご紹介です。

    今回は王道にフランネルのストライプスーツで仕立てました。

    パターンはナポリのダブルになります。

    丸みのあるシルエットが秀逸なので、とにかくシンプルにと考えました。

    ストライプのダブルは重くなりがちですがナポリのシルエットだからこそ着用しやすさがありこのオーダーの狙いです。

    参考になれば幸いです。

    ご来店をお待ちしております。

    横浜馬車道店 森本

  • ESCORIAL

    投稿日:2017/11/27 16:10

    今回ご紹介する一着は、一見したところ何の変哲もない三つ揃いですが、原毛にストーリー性のあるとても面白い生地を使っております。

    エスコリアルウール。小さな体格と縮れ毛が特徴のミニチュアシープで、カシミア以上の希少性を誇る素材です。

    その由来を辿ると原産は北アフリカ、それが14世紀、イスラーム勢力のスペイン侵攻に伴いイベリア半島に持ち込まれた物のようです。

    イスラームのスペイン撤退により取り残されたこの羊はその後スペイン王室の所有となり、

    マドリッド近郊エスコリアル宮殿に集められ、最高級の服地として珍重されました。

    その後絶滅したと思われていた彼らですが、様々な経緯を経てその子孫はEscorial Company Ltdの管理下に収まり、

    廻り巡って弊社のお客様のお手元に届くことになりました。(丁寧にご説明したいのですがとてもBlogには収まりません…)

    仕上がったスーツは極細番手らしいしっとりとした光沢をもちながら、原毛の特性によりナチュラルなストレッチ性があります。

    来歴にせよ価格にせよ趣味性の高い生地ではありますが、それを誇る様子もなく衒いの無い仕上がりです。

    あからさまな虚飾を廃した、着る人だけが分かればいいというそんな価値観が詰まった一着なのではないかと考えます。

    贅を尽くすという言葉について考えさせられる、そんな生地でありました。

    恵比寿店 須藤

  • ブラウンジャケット

    投稿日:2017/11/26 12:09

    カチョッポリ社の生地を使用したジャケットです。

    ウール、ベビーアルパカ、にポリアミドを混紡することで生地の凹凸が協調され、

    大変表情豊かなジャケットになりました。

    銀座店 神林

     

  • オーダーシューズ

    投稿日:2017/11/23 12:06

    ロングノーズのトゥにより、重量感のあるウイングチィップを、すっきりと見せています。

    パターン CS-107

    甲革  KI-20(黒)

    本宮店 矢吹 勝雄

     

     

     

  • PIACENZA「繊維の宝石」

    投稿日:2017/11/22 12:04

    皆様こんにちは

    コートの高級生地として有名なカシミアは別名「繊維の宝石」とも呼ばれ、その美しさは古くから珍重されてきました。

    今回紹介するのは伊「PIACENZA」社製のコート生地コレクションです。

    収録されているのは、カシミヤのみで織り上げ、その最大の特徴である濡れた様な艶とぬめり感を楽しめるカシミヤ100%のものと、

    カシミヤとウールを混紡し、しっとりとした手触りはそのままにより実用性を求めた生地です。

    どちらも最高品質の素材を厳選して用い、お仕立て頂ければ間違いなくご満足いただける品質の生地となっています。

    是非店頭で、その質感をお試しくださいませ。

    代々木店 田墨

     

  • フランネル種々様々

    投稿日:2017/11/20 11:58

    伊CANONICO社のフランネルスーツです。

    360gの紡毛タイプ。比較的軽量なフランネルではございますが、季節感のある装いにうってつけな生地です。

    ごく中庸な色柄からグリーン・赤等風変わりな物まで豊富な取り揃えがございますので、

    スラックスやベスト単品でのご注文も沢山いただいております。

    併せたベストは国産、ヘリテイジフランネルと銘打たれたシリーズを用いました。

    CANONICOに比べてウェイトがあり、ラインナップは無地のみでムラ感の少ない真面目顔。

    国内の某社往年の名作に起源を遡ることができる生地です。

    各社各様の特色を打ち出した起毛生地をじっくり比較してみるのも一興ではないでしょうか。

    恵比寿店 須藤