STAFF BLOG
四ッ谷
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Martingala マルティンガーラ
投稿日:2023/12/24 18:11
寒くなりました。
巷では昨今、もう日本では防寒アイテムはいらない、と言うもっぱらの噂でしたが…噂と言うか気温が高ければ着ないと言うだけの事だと思います。何のことはない、都内でも氷点下の日が…
平均気温は上がってはいますが、そうは言っても寒い日は毎年必ず来ます。それに備えている人はしっかりアウターを用意していらっしゃいます。
アウターといえば、スーツの上にダウンや中綿モノを合わせて着る事が一昔前より普通になりましたね。テーラードにはテーラードを合わせなければ、と言うルールみたいなこだわりももはや必要では無く、オンでもオフでもいろんな着こなしを自由に楽しめるようになったのはいい事なのかもしれません。
でもウルトラライトダ○ンなんかを羽織って出勤したり、取引先に出向いたりしてもみんな同じような出立ちでご不満の方も中にはいらっしゃるようで、そんな方々にSato Tailorは支えていただいております。
冬には冬の服を楽しむ。コートなんて着ないぜとか言って一年中カットソーの方もいらっしゃいますが、それはもちろんご自由です。ですが…季節を装いに取り入れる事は楽しみでもあり、大切な事だったように思うのはわたくしだけ?でしょうか…
画像のコートはSato Tailorオリジナルのアルスターコート。オプションのターンナップカフとバックベルトを追加してポロコートタイプにアレンジしています。イタリア、ピッティーウオモ、2023年1月展を訪れた際にはこのバックベルトのディティールの復活、ウールコートの復権が感じられました。イタリアの業界人はこのバックベルト部分、いえ時にはバックベルトのついたコートそのものを「マルティンガーラ」と呼ぶ人もいますが…語源が何なのかは不明です。#Martingala ダウンに飽きたら…こんなしっかりしたウールの「マルティンガーラ」コートを羽織って冬をじっくり感じながら街をゆっくり歩いてみるのも悪くないかと思います。(四谷店・佐野)
Double breasted “polo” coat
Price:
¥75,000(本体・税別)
¥6,000(ターンナップカフ・オプション税別)
¥5,000(バックベルト・オプション税別)
合計:¥94,600(inc. tax)
Fabric: ANGELICO Made in Italy Traditional Heavy Tweed Coat
100% Merino Wool
650g/㎡
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2023年12月23日(土)Sato tailor 横浜馬車道店 臨時休業のお知らせ
投稿日:2023/12/21 12:23
平素は当店をご利用頂き誠に有難うございます。
誠に勝手ながら2023年12月23日土曜日は横浜馬車道店を臨時休業とさせて頂きます。
お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。
SatoTailor 横浜馬車道店 加藤
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年末年始休業のお知らせ
投稿日:2023/12/17 13:05
平素よりSatoTailor各店をご愛顧くださりありがとうございます。
誠に勝手ながら、下記期間を年末年始休業日とさせて頂きます。
お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
*横浜馬車道店、四ツ谷店、銀座店、本宮店は12月30日のみ11時から15時までの短縮営業となります。
【年末年始休業日】
横浜馬車道店 2023年12月31日(日) ~ 2024年1月5日(金)
四ッ谷店 2023年12月31日(日) ~ 2024年1月5日(金)
銀座店 2023年12月31日(日) ~ 2024年1月5日(金)
本宮店 2023年12月31日(日) ~ 2024年1月5日(金)
長野店 2023年12月30日(土) ~ 2024年1月7日(日)
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ウールのコートを着ませんか。
投稿日:2023/12/10 13:04
ウールのコートへの回帰、サトウテーラーにおいてコートの注文数は確実に前の年を上回っています。「それはご自分が薦めているからでしょ」と言う声が聞こえてきそうですが、まあそれも否定はできません…(笑)
今年のコートの傾向は「ウールか」「非ウール」かなんて話しをするとアパレル会社の営業会議の訳知り顔の上司のセリフみたいであまりゾッとしないですが、巷ではウールの柔らかいタッチを着たがっている人が多い様に思うのは自分だけでしょうか?もちろんダウンや、化繊合繊のアウター、コートは自分も持っていますけど、個人的にはビーバー、モッサ、メルトンにツイードなど、ウーリーなタッチに触れたい自分がいるもの確かです。この暖冬でウールなんて暑くてさ、と言う声も聞こえてきそうですが、良く考えてください。柔らかくて軽いカシミヤのチェスターコートなんかをフワッと羽織る方が、通勤電車でダウンアウターを着て汗だくになる事を考えたら、よっぽど合理性がある様に思います。混んでいる電車内でチェスターをぬいで手に持ってもそれほどかさ張るモノでもないですが、ダウンなどではそういう訳にもいかず、下手をすると2人分のスペースを占有して周りに嫌な顔をされたりしかねません。
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と前置きが長くなりましたが画像のコートは今期ベストセラー素材、MTRのカシミヤ混ビーバーで仕立てたダブルチェスター。注目の点は「ウール」素材と言う事の他に「着丈」。トルソーに着せた見え方、縦に長く見えますね。
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コートの着丈、少し乱暴な分け方ですが「90丈」「100丈」「110丈」とあるとすれば今期思ったより要望が多いのは「110丈」。(もちろんピッタリ110cmでなくてはならない訳ではなく身長、体形や好みによりそれが107cmなのかまたは113cmなのか…バランスを取るのが望ましいです)
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長らくスポルベリーノに代表される90cm丈が主流でしたが徐々に長めの丈が気になる方も増えてきました。ウィメンズのアウターも長めになり、メンズもカジュアルのコートはやはり長くなる中、ドレス系も同じ傾向が現れている様に思います。とは言え、ただ流行という訳ではなく、膝下丈はチェスターコートの丈としては元来の長さでもありますので原点回帰とも言えるのではないかと思います。
さて、ご自身のコートの丈、どうしますか?Written by Ryo Sano Yotsuya store
Double breasted chesterfield coat
Price:
¥74,000(税別)
¥81,400(tax inc.)
Fabric:
Manifattura Tessile Risalti
DARIO 2813-9821 BLACK/22 NAVY/23 CHARCOAL /33 MID.GRAY
85%Merino Wool
15%Cashmere
440g/㎡ -
LoroPianaのカシミヤ
投稿日:2023/11/27 16:00
ネイビー無地のLoroPiana社のカシミヤ100%のコート生地が入荷しました。ビーバー仕上げの美しいラグジュアリーな生地です。物価の上昇が著しく高級品ほど、それが顕著ではありますがこちらのネイビー1色、7着分大変お求めやすいプライスにてご用意致します。
コート ¥115,000〜+Tax
※バックベルト付き¥5,000+Tax、バックダーツ付き¥2,000+Tax、ターンナップカフ付き¥6,000+Taxが別途掛かります。
お問い合わせはSatotailor各店へお願いします。
銀座店 神林
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英国Brisbane moss(ブリスベン・モス)コットンキャバリーツイル
投稿日:2023/11/17 20:28
画像に収めたのは英国Brisbane moss(ブリスベン・モス)
のコットンキャバリーツイルのスーツ。 アップしてよく見ると綾が2本並んでいるのが見えます。 キャバルリー、つまり騎兵の着用する服地がルーツの、 丈夫さでは定評のある生地です。 これを選んでスーツにオーダーされる方がいらっしゃるのには感心します。硬く目の詰まった、体になじむまでに時間を要する生地は一般的に既製品ではあまり扱われません。どちらかと言えば既製品は初めから柔らかくなじみやすい生地がチョイスされることが多いです。ところが最近は昔ながらのガッチリした生地がオーダーバンチで復権。以前よりもかなりバリエーションも増え、より選びやすくなったと思います。
最近のオーダー生地バンチにはキャバリーツイル、
カバートクロス、ヘビーツイードにクラシックフランネルと、 以前で言えば古着マニアや生地オタク( オタクという言葉さえなかった頃ですが) しか知らなかったような生地がラインナップとして入っています。 インターネットの普及で情報が深堀りできる環境になった事がこのような生地が人気となる大き な要因の一つだと思います。 30年前では文献すら少なく、 それこそ詳しい人づてに聞いて回ったりするしか情報を得ることは できませんでした。 また、最近のトレンドでもあるこれらの生地、
よく考えると今で言ういわゆる「機能系素材」。 当時最も求められた機能が「破れない」とか「野原で目立たない」 、とか「棘が貫通しない」などの機能。昔、 山野を走り回っていた、 いにしえの賢人たちと同じ機能を持つ生地を現代の東京で着る、 ということもオーダーで生地を選んで服にして着る楽しみです。 だからと言って街路樹のツツジの植え込みを、
キャバリーツイルのスーツを着て突っ切って破れるか破れないかを テストするのは、なるべくおやめになる様お勧めいたします。(佐野) Suit: Fabric made by Brisbane moss “Rye” ¥78,100(Inc. Tax)
Model: Sato Tailorオリジナルモデル「Neapolis」 (メイドトゥーメジャーのプライス)
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10月7日13時~ 四谷店臨時休業時間のお知らせ
投稿日:2023/10/04 18:07
平素はSatoTailor四谷店をご利用頂き誠に有難うございます。
SatoTailor四谷店では来る10月7日(土曜日)に四谷店店舗限定イベントの為臨時休業時間を取らせていただきます。
誠に勝手ながらではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、重ねましてご理解の程よろしくお願い致します。
休業時間:10月7日(土)13:00~終日
尚、銀座店、横浜馬車道店は通常通り営業しております。
10月7日、土曜日の銀座店、横浜店の営業時間は通常の午前11:00~午後6:00となっております。
銀座店、横浜店にご来店の際は、なるべくご予約をいただくことをお勧めいたします。
SatoTailor 四谷店
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SatoTailor四谷店・スーツウォーク
投稿日:2023/10/01 12:54
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brisbane moss 正統派コーデュロイ
投稿日:2023/09/24 16:44
四谷店です。
店頭慣れの為の期間も含めて、SatoTailorに合流してからあとひと月ほどで1年となります。
9月から秋のシーズンがスタートしたらインスタに加えSatoTailor四谷店としてのブログアップもしようと思いながら、画像を撮るまでは良かったもののあっという間に9月ももう終盤。遅蒔きながらブログ、上げてみます。
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ただいまSato tailor 各店では「ラグジュアリーフェア」開催中です。フェアも残すところあと7日。ロロピアーナやエルメネジルドゼニアなどラグジュアリーな生地ブランドでオーダーをお考えなら今がお得です。
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といったフェア開催の中で、この秋なかなかしびれる生地の入荷情報もありでそっちを紹介したくなるのがわたくしです。すでにインスタでおなじみの方には慣れた流れかもしれませんが、ネクタイのようになんでも少しずらすのが私の癖でしてお許しください。
画像にあるのは英国ブリスベン モスのコーデュロイ。ハイ。ガッチリ、重い、です。中コールの方は680g。
そこがまた好きな人にはたまらない、質実剛健、正統英国コーデュロイです。
ある一定の期間でトレンド入りするコーデュロイ素材ですが素材ならではの、アイテムにするときに注意するべき特徴がいくつかありますのでそれをご紹介しておきます。画像をよく見ていただくとサンプルを正立で撮った画像(2番目の画像)と倒立で撮った画像(3番目の画像)とがあります。見え方が違いますよね。そうです倒立で撮ったものは色が濃く見えます。コーデュロイはご存じのように短い毛足があり、これを下向きにすると光って白く見え、上向きにすると色が深く見えます。商品企画をしている方や日本の縫製工場さんは、その日の夕飯のおかずの献立の事よりも生地の上下の向きの方を気にされて生きているぐらいなので(笑)常識的なことなのですが、コーデュロイは製品にするときの毛並みを上下どちらにするかに注意しないとなりません。
ここで唐突にクイズです。
服に仕立てる際にコーデュロイの毛並みは①↓下向き↓?②↑上向き↑?どちらが正解でしょう?
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答え:クイズにしたくなるぐらいなので予想がつきますが、ハイ、ここは逆張り、②の上向きが正解です。(ただし日本では、またはわたし的には:後述参照)コーデュロイやベルベットを服にする時には色が深く見えるように毛並みを上向きにして仕立てます。
大概の生地は毛並みがある場合、重力の向きに逆らわず毛先の向きも下にする加工指示を工場に出します。普段から先輩にそう言われ続けている既製品の新人企画者はまず大体の人が加工書にコーデュロイの毛並みを下向きにしてスワッチを貼ります。そうすると待ってましたとばかりに先輩企画者は新人企画者に対し生地の向きが逆だ!と怒鳴りつけるという図式が、これもまた常識のように繰り返されているんですね。確かに毛並みが上の方が色が深く見え、私もその方が良いと思います。
でも、「ところ変われば」と言う様に、これがイタリアになると違います。例えば北のベルベスト、南のイザイア、高級スーツに該当するこれらのブランドをどちらも相当数バイイングした経験がありますが、イタリアではコーデュロイやベルベットの毛並みは下向きに作るんですね。サンプルを見て毛並みが下向きだったので自分的にはどうも気持ち悪く、自分の発注分は毛並みを上向きにしてくれと依頼したのですが何度頼んでも回答は「NO」。また佐野がおかしな注文をしてきている、ぐらいの勢いでダメ出しを食らいました。「日本は上向きだ!」と言っても「日本はおかしい!」という回答に終始しましたので諦めました…。
Sato Tailor でオーダーする場合、特に四谷店でのご注文の場合は毛並みは上向きで作らせていただきます。下向きで作れるか。ここは調べておきますが、個人的には見え方として下向きはあまりお勧めはしません。どちらが正解なのか。結論は出なさそうです。日本だけのガラパゴス的コーデュロイ慣習なのかもしれませんが。
皆様のご来店をお待ちしております。